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西洋の自死

西洋の自死


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移民・アイデンティティ・イスラム

気鋭の英国人ジャーナリストが欧州の移民問題を徹底ルポ。移民受け入れがもたらした欧州リベラリズムの死に方を克明に描く。

 出生率の低下、移民問題、増幅する社会への不信感、自己嫌悪感など、今日の欧州大陸を覆う閉塞感は、人々が自身の社会について議論したり社会変化に対抗する力を弱体化させ、欧州は自壊への道を進んでいる。
 著者は、シリア難民や移民問題をめぐって、ベルリンからパリ、ギリシャなど欧州を横断し、難民、歓迎側、拒否側など、様々な立場の人々を取材しながら、独自の視点で、今日の欧州が自らを追い詰めていく人口的・政治的現実を分析。
 欧州各国がどのように外国人労働者や移民を受け入れ始め、そこから抜け出せなくなったのか。
 マスコミや評論家、政治家などのエリートの世界で、移民受け入れへの懸念の表明がどのようにしてタブー視されるように至ったのか。
 エリートたちは、どのような論法で、一般庶民から生じる大規模な移民政策への疑問や懸念を脇にそらしてきたのか。
 欧州が前提としてきた「人権、法の支配、言論の自由」をコアとする啓蒙主義以降の西洋近代が潰えていく様を描く。

著者:ダグラス・マレー 解説者:中野 剛志(ナカノ タケシ) 訳者:町田 敦夫(マチダ アツオ) 発行:東洋経済新報社  縦書き・ページ数:528 ISBN:9784492444504   [2019年3月18日第3刷]

☆移民受け入れによって、欧州社会は文化的壊死状態に至ったとする著者。少子高齢化が進む日本も同じように「文化的自死」を招いてしまうのか? 移民問題に関心のある方に。